vol.049 本が好きだなんて言わなければ……。

こんにちは。
3Rグループ社内図書館「ヨマンネ」の館長 前本です。

9月9日で社内図書館はオープン一周年を迎えます。
蔵書数は1,964冊にまで増え、2,000冊に迫ろうとしています。

前本調べですが、
gloopsさんの8,000冊
VOYAGEさんの5,000冊
に続いて日本で3番目の図書館になったのではないかと……! 思ってます。
  
  
「前本さん、本好きなんだよね。社内図書館、作ってよ」
上司からいきなりこんなことを言われたのは、去年の8月中旬でした。

はい、確かに本は好きです。
小さい頃からずっと本を読んできて、わたしの考え方に大きく影響を与えたのは、間違いなく本です。
でも、急にそんなことを言われても……。という戸惑いの方が大きかったです。

今では大きい顔して社内を歩いているわたしですが、当時はまだ入社1ヶ月ほど。
正直なところ、業務を覚えることに手一杯でした。
電話一つ満足に取れず上司に心配されたり、
貿易関係の書類も凡ミスで数字が合わず、先輩の時間を奪ってばかり。
自分の業務さえできていないのに、そんなことしてていいんですか? と逆に訊きたかったです。

何よりも、自分がリーダーシップを発揮して、他の図書委員の方に協力してもらいながら一つのものを作らないといけないなんて、もう絶望です。

自分がリーダーシップを発揮したのなんて、中学時代の学級委員が最後です。
先陣を切るのはイヤ。最後まで残るのはもっとイヤ。
高校、大学、社会人になってからも、自分はいかに真ん中のベスポジを取るかに心を砕いていました。
そんなわたしが館長をする……?

「社内図書館」がわたしの心にずーんとのしかかってきました。

本が好きだと言っても、あくまでも趣味の範囲内です。
それも、本気で好きな人の前ではわたしの読書量なんて鼻で笑われるほどでしょう。
娯楽で読むのだから小説しか読まないし、ビジネス書はできれば視界から消したいです。
そもそも、本気で本が好きなら本屋や出版社に就職してます。

中途半端に本が好きな自分。
先頭に立つことからは逃げてきた自分。
こんな役立たずの自分に、いったい何ができるというのでしょうか?

訳が分からないまま、一人で海原に放り出された気分でした。
木の葉のように波に翻弄され、渦に引き込まれていきそうでした。
本が好きだなんて言わなければよかった……。
  
  
一年前の今日はオープン前日でした。
わたしは一人で焦っていました。

社内図書館のシステムは、図書委員に選ばれたもってぃーさんが探してきてくれました。
もう一人の図書委員も、本棚の組み立てに協力してくれました。
寄贈を呼びかけて、311冊の本が集まりました。

なんとか形にはなってきた――ように見える。
でも、わたしは一番重要なことをしていませんでした。

どのように運営するのか、を自分だけで全て決めて、何も説明せずに動いていました。
協力して行う、という姿勢が決定的に欠けていました。
だから、オープン前日になっても他の二人の図書委員は何をすればいいか分からなかったでしょう。

それまで黙っていた上司がさすがに見かねて、話をまとめてくれました。
何も聞いていないまま館長が一人で突っ走っていて、図書委員なのにオープン前日になっても詳しい説明もなくて、わたしだったら不快に思うところなのに、二人はすんなに受け入れてくれました。
わたしを責めることはまったくなく、もっと協力しますね! とまで言ってくれました。

上司が話す横で、自分のできないっぷりに涙をこらえながら思いました。
やっぱり、本が好きだなんて言わなければよかった、と。

そうやって何とかオープンしたのが一年前です。
わたしには、社内図書館がいつ沈むかわからない泥舟のように見えていました。

でも、舟は意外にも力強く航海を続けていきました。
沈むどころかどんどんスピードを増し、飛ぶように進んでいきました。
寄贈でどんどん本が増えていきました。
社内だけでなく、社外の方も寄贈に協力してくださいました。

図書委員にウラモトさんが加わり、新たな3人でのスタートとなりました。
人が加わることで、本のジャンルもレパートリーが増えて厚みが増してきました。

本社だけだった図書館は、支店でも分館という形で運営できるようになりました。
東京支店ではカメガワさん、博多支店では藤原さんと安さんが図書委員を引き受けてくれました。
まったくなかったリクエストも、ぽつぽつと増えてきました。

図書館が大きくなるにつれて手が回らなくなり、今年の6月には図書委員の増員に動きました。
ながぬーさんと益永さんが仲間に加わってくれました。

目新しかった社内図書館が、今では当たり前の存在になっています。

泥舟だった「社内図書館」がゴーイングメリー号のように立派な船になり、
3人のこぢんまりだった仲間は、今や8人にまで増えました。

本がぎっしりと詰まった図書館に立って、考えます。
本が好きだなんて言わなければ……?
もっとつまらなかったと思う!
  
  
でもルフィが聞いたら、全然違う、と呆れてしまいますね。
だって、社内には大きな嵐も強大な敵もいませんから。
なのに、強力な仲間ばかりが集まってくるこの状況。ウハウハです。
おかげで館長はまったく強くなっておりません、苦笑。
こんな穏やかな海を航海できるなんて、なかなかないですね。
自分はほんとうに恵まれていた、と思います。

いよいよ明日、社内図書館はオープン一周年を迎えます。

ここまで社内図書館を大きくしてくれたことに、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

※情報は2017年9月8日時点のものです

3R図書館にようこそ

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